『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』を見てきました。
本作品はタイトルの通り、花楓のその後のお話となっていて、高校受験を控えた花楓の葛藤が描かれていました。
花楓はかえでに負い目や劣等感を感じており、作品の中には随所に花楓とかえでを比較している言動が現れていました。そして、それは負の感情であり、花楓の表情、視線、声音から不安定さや脆さを感じさせ、結果がどうなるかを予感させるものでした。
事実、予感通りに物語は進む訳ですが、咲田や卯月の言葉が救いとなり、花楓は花楓として自己を肯定するのでした。
元々派手さの無い作品ですから、登場人物の一挙手一投足が重要となる訳ですが、細やかに描かれていたと思います。前半と後半の花楓の視線や表情を比べると一目瞭然でしょう。
また、花楓とかえでのデュエットは本当に良いものでした。
冬が楽しみです。